公益社団法人 日本生体医工学会 専門別研究会       育児工学未来研究会

 

設立趣旨

 本研究会は、平成11-22年に設置されていた育児工学研究会(会長・斎藤正男東大名誉教授)を前身として、周産期や育児の支援に関する研究会である。

 育児工学とは、育児と最新の工学技術(サーモグラフィーや脳波計などのエレクトロニクスやコンピュータ技術)を融合させ、物言わぬ赤ちゃんの気持ちを推し量り、産後の母親と赤ちゃんのために快適な育児環境を実現する学問である。

 現代の子育ては、あまりにも多い情報により、逆に若い母親たちを追い詰め、育児を難しいものにしている。経験的に伝えてきたことを科学的に裏付けると同時に、母親になる前の若い方々にも、妊娠、出産、育児の正しい知識を広めていくことが必要である。

 育児工学は、基礎研究と実際的の研究の二面に分かれる、一つ目は、親もしくは子どもの生理・心理学的計測、あるいは、行動・発生・表情などの分析、医学・心理・工学者の協力により工学技術を応用していき、従来は経験学であった育児に新しい方向性を見いだそうとするものである。二つ目は、情報処理、AVなど既存あるいは近未来の技術を活用することにより、広く実用に供され産業への発展の可能性のある方向を模索するものである。

 この度、6年間休止状態であった育児工学研究を、若い研究者の視点から新たに見直すべく「育児工学未来研究会」として再度立ち上げることとなった。研究会名称に「未来」が入っているのは『未来の全ての人々に役に立つ研究結果を提供していきたい』という願いからである。


幹事・委員の所属氏名

会長: 小﨑 慶介 心身障害児総合医療療育センター 所長・博士(医学)・整形外科医 

 

幹事: 小谷 博子 東京未来大学こども心理学部 准教授・博士(医学) 

  

       中川 誠司 千葉大学フロンティア医工学センター 教授・博士(工学) 

 

       磯山 隆  杏林大学保健学部 教授・博士(工学) 

 

顧問: 馬場 一憲 埼玉医科大学総合医療センター 名誉教授博士(医学)・産婦人科医    

左より、小谷・馬場・小﨑・磯山・中川

 

 本研究会は、東京大学医学部エムイー同門会に所属するメンバーが設立メンバーとなっています。 同門会で毎年顔を合わせる中で、研究会の構想ができあがっていきました。


事務局 連絡先

   小谷 博子 (こたに ひろこ)

   120-0023 東京都足立区千住曙町34-12

   東京未来大学こども心理学部 小谷研究室

   MAIL   ikujikogaku@gmail.com

           TEL  050-5305-2691(小谷研究室)

            FAX 03-5813-2529